ラジオ体操は海外で実施されているのか?普及状況はどうなっているのか?海外に関するあれこれを解説
日本において、ラジオ体操は、1928年(昭和3年)より放送されています。
今のラジオ体操は1950年代初頭に制定されており、三代目にはなるのですが、とはいえ、初代の頃から、長きにわたって、ラジオ体操は日本国民に愛されています。
ラジオ体操は、日本の文化といっても過言ではありません。
では、一方で、海外においては、日本のラジオ体操は実施されているのでしょうか。普及状況はどうなっているのでしょうか。
今回は、ラジオ体操と海外の関係について、多岐にわたって、述べていきたいと思います。
海外の日系人コミュニティで日本のラジオ体操が実施されている

最初に、海外で日本のラジオ体操が、定期的に実施されているということはあるのでしょうか。
結論から申しますと、海外における日系人コミュニティでは、定期的にラジオ体操が実施されているところがあります。
特に、ブラジルにおいては、ブラジルラジオ体操連盟が組織されていて、サンパウロを中心に複数のラジオ体操会が実施されています。
日系人が中心となって運営されていますが、日系人ではない方も参画されています。
実際に、筆者の「ラジねえ。」は、ブラジルにおけるラジオ体操の発祥の地、リベルダージのラジオ体操会に参加をしたことがありますが、参加者の皆さまは日本のラジオ体操を上手に実施されていました。
毎日、熱心に体操会を運営されている皆さま方に感謝です。
なお、ブラジルラジオ体操連盟においては、現在、指導員や会員の高齢化が課題だとのことです。こちらでできることがあれば、協力をしていきたいと思います。
ブラジル以外でも、各国の日系人コミュニティでは、ラジオ体操を実施しているところは少なからずあるようです(ペルーも日本のラジオ体操が盛んな地といわれています)。
外国語のラジオ体操音源が売られている

次に、ラジオ体操の音源に注目しましょう。
ブラジルラジオ体操連盟では、日本語のラジオ体操の音源を使って、日系人以外の人も含めてラジオ体操を実施されていましたが、実は、日本では、外国語版のラジオ体操音源が販売されています。
号令が外国語になっているのです。
検索エンジンで、「ラジオ体操 外国語」と調べていただくとわかりますが、英語などの主要言語をはじめ、多種多様な外国語版のラジオ体操音源が販売されています。
外国語版のラジオ体操音源は、外国人社員が多く働く工場やオフィスでの健康経営、国際交流イベントのアイスブレイク、さらには「体を動かしながら楽しく学べる語学教材」として、活用できるでしょう。
おなじみのメロディに乗せてネイティブの掛け声が流れるため、言葉の壁を越えて誰もが気軽に一体感を持てるツールといえるでしょう。
そもそもラジオ体操の発祥地はアメリカ!

そもそもですが、ラジオ体操の発祥の地は、日本ではありません。
日本の伝統文化と思われがちですが、実は、1920年代のアメリカが発祥です。
当時、アメリカの大手生命保険会社だったメトロポリタン生命保険会社(現・メットライフ生命)が顧客の健康増進(保険金支払いを減らす目的)のためにラジオで放送された体操がルーツとなっています。
これを視察した日本の逓信省簡易保険局の役人が日本に持ち込み、日本で独自の進化を遂げて現在の形として定着しました。
本家アメリカの放送はすぐに終了してしまっていますが、日本では学校や職場、地域社会へと深く浸透していきました。
ほぼ全ての国民が同じ音楽で同じ動きができるまでに定着したラジオ体操は、アメリカ発祥であるとはいえ、世界に誇る日本独自の健康体操と評価して全く問題ないでしょう。
日本のラジオ体操を海外知らしめたのは1970年の大阪万博

日系人が現地でラジオ体操を実施されているということは前述しましたが、日本からの発信でラジオ体操が海外に知られるようになったのは、1970年(昭和45年)です。
1970年8月4日に、大阪万博の会場内のお祭り広場で、年に1回のラジオ体操の祭典「1000万人ラジオ体操祭」(現・1000万人ラジオ体操・みんなの体操祭)が開催されたのです。
ちなみに、マニア向けに申しますが、体操指導は紅林武男氏、ピアノ伴奏は大久保三郎氏の担当でした。
この熱気あふれる一大イベントが、万博を訪れていた外国人観光客や海外メディアの目に留まることになります。
「老若男女が同じ音楽に合わせて一斉に美しく動く姿」は、海外の人々に強烈なインパクトを与えたのです。
これを機に、日本のラジオ体操は、海外でも話題になったのです。
諸外国で独自のラジオ体操のようなものはあるのか

最後に、日本のラジオ体操の話とは一線を画すことになりますが、諸外国において、日本のラジオ体操のような文化が存在するのか、述べます。
実を言うと、日本のように国や地域で単位で取り組まれている独自の体操を持つ国がいくつか存在します。
特に有名なのは、お隣の中国で行われている「広播体操」ではないでしょうか。
1951年に制定されて以来、日本のラジオ体操と同じように、独自の音楽に合わせて、皆で一斉に行われているようです。
また、同じくお隣の韓国にも「国民体操」が存在するようです。
加えて、かつての旧ソ連や東欧諸国でも、共産主義体制下において労働者の健康維持と生産性向上のため、国営ラジオを通じた一斉体操が盛んに行われていました。
欧米では、日本のように「全員が同じ時間・同じ動きを一斉に行う」という一律のラジオ体操文化はあまり聞きませんが、ドイツの「市民体操」など、地域社会に根ざした独自の健康運動の歴史は存在しています。
形や目的は違いますが、「音楽に合わせて体を動かし、みんなで健康になる」という発想は、世界共通のウェルネス文化なのではないでしょうか。
まとめ

アメリカ生まれのラジオ体操は、日本で独自の進化を遂げ、今や、日本における文化といっても過言ではないでしょう。
海外においては、日系人コミュニティを中心にラジオ体操が実施されているところがあり、特に、ブラジルは盛んにラジオ体操が実施されています。
また、中国の「広播体操」や韓国の「国民体操」のように、各国が独自の体操文化を発展させているのも興味深いポイントです。
近年では多様な外国語版の音源も市販されており、外国人社員の多い職場での健康経営や国際交流、さらには楽しく体を動かせる語学教材としても活用することができます。
ラジオ体操は言葉や国境の壁を越えていっていますが、今後は、ラジオ体操が世界中の人々の健康を支える「グローバルなウェルネスツール」になってほしいとひそかに思っております。
なお、筆者の「ラジねえ。」はラジオ体操の指導を行っています。ラジオ体操を正しく行うと、より高い健康効果を期待することができます。興味のある方は、お問い合わせください。
「ラジねえ。」は、健康をテーマにした運動指導・講演会・セミナー、イベント出演等を行っています。
<取得資格>
・全米ヨガアライアンスRYT200
・1級ラジオ体操指導士
・国際ボディメンテナンス協会パーソナルストレッチトレーナー
・スポーツリズムトレーニング協会認定アカデミーコーチ
・基礎心理カウンセラー
大阪府門真市・大阪府寝屋川市を拠点に活動しており、その他エリアも出張可能です!
ラジオ体操やみんなの体操、ヨガ、運動講習会、メンタルヘルス講演会、健康イベントを取り入れたいなど、興味がある方・企業団体様は気軽に「ラジねえ。」まで♪
ラジオ体操指導プランはこちら
お問い合わせはこちら
投稿者プロフィール

-
ラジオ体操・スポーツインストラクター
一般社団法人ラジーン代表理事
企業、自治体、スポーツ競技団体等年間100団体以上と協業し、健康に関する講習会や講演会を各地で実施。TVラジオなどのメディアにも出演し、ラジオ体操を通じて健康・スポーツの普及推進活動を行っています。
最新の投稿
- 2026年10月28日お役立ち情報ラジオ体操は海外で実施されているのか?普及状況はどうなっているのか?海外に関するあれこれを解説
- 2026年10月24日ブログ【未来のヒーローたちへ】子どもたちと一緒にラジオ体操を行いました
- 2026年10月23日お役立ち情報運動は毎日するべきなのか?週末にまとめて運動しても効果はあるのか解説!
- 2026年10月17日お役立ち情報ラジオ体操とウォーキングはどっちが健康にいい?効果や消費カロリーを比較!