ラジオ体操は左から動く?右からではない?理由や動きのポイントを指導士が解説します
ラジオ体操をしていると、「右からだったっけ?」「左からだった?」「テレビ体操の動きはどうなの?」と迷った経験がある方も多いのではないでしょうか。
ラジオ体操は、テンポよく動作が進むため、慣れていないと左右が混乱しやすい運動です。
さらに、テレビ体操見ていると、体操アシスタントは右から動いているため、「結局どちらが正しいの?」と疑問を持つ人も少なくないでしょう。
先に結論を申しますが、実は、ラジオ体操(やみんなの体操)は、基本的に「左から動く」ことが原則とされています。
この記事では、ラジオ体操はなぜ左から動くのかなどについて、現場でラジオ体操を指導しているインストラクターが詳しく解説していきます。
ラジオ体操は基本的に左から動く

まず結論から言えば、ラジオ体操(やみんなの体操)は、原則、左から動作を始めます。
ただし、ラジオ体操では、「体をどちらへ動かすか」を基準にしているケースが多くありますので、見た目だけで判断すると混乱しやすいのです。
例えば、ラジオ体操第1(第2)の5番目「体を横に曲げる運動」において、体を左へ曲げる運動の場合、右腕を上げながら左方向へ身体を曲げます。
これを「左から」と表現します。
慣れていないと、「右手を上げているのに左なの?」と感じるかもしれません。
しかし、ラジオ体操では「体をどちらへ動かすか」が重視されることが多いため、このような表現になります。
なぜ左から動くのか

では、なぜ、ラジオ体操の動作は左からなのか、その理由を紹介していきます。
主な理由は、次の通りです。
- 安全を確保するため
- 昔からの慣習が影響しているためか
詳しくみていきます。
安全を確保するため
ラジオ体操が左から始まる理由として、まず大きいのが「集団体操」であることです。
ラジオ体操は、学校、会社、地域行事など、多人数で同時に行うことを前提として作られています。
もし、人によって右から始めたり左から始めたりしてしまうと、全体の動きがバラバラになってしまい、最悪の場合、接触事故につながるおそれがあります。
安全対策や準備体操の一環として行っている体操中に、事故が起きてしまうと、本末転倒です。
また、全員が同じ方向で体を動かすと、見栄えがよくなるというメリットもあります。
そのため、ラジオ体操においては、「どちらから動くか」が統一されており、その基準として、左始まりが定着しているのです。
昔からの慣習が影響しているためか
実は、日本では昔から「左から始める」文化が比較的多く見られます。
例えば、旧道においては「左進右退」、柔道などにおいては「左座右起」が一般的です。
武道や礼法などでも、左を重視する考え方が見られるるのです。
また、行進では左足から歩き始めることが一般的です。
もちろん、ラジオ体操が直接それらの影響を受けているとはいえません。
しかし、こうした「左から始める」という考え方が日本社会に根付いていたことは、少なからず関係している可能性があります。
ラジオ体操は昭和初期から全国へ広がっていった体操です。
こうした昔からの慣習で左から動作することとなったと考えることもできるでしょう。
テレビ体操では右から実施している?

ここで、多くの人が混乱するポイントがあります。
テレビ体操を見ると、アシスタント(実演者)が右から動いて、体操をしているということです。
そのため、「テレビでは右からなのに、なぜ左から動くの?」と感じる人は少なくないでしょう。
しかし、これは間違いではありません。
テレビ体操では、「対面動作」が採用されています。これは、視聴者が真似しやすいように、鏡のような形で動いているということです。
例えば、テレビ体操のアシスタントが体を右横に曲げている場合、視聴者は左横に曲げることで、鏡のように同じ動きになります。
テレビ体操を見る場合は、画面を鏡だと思って体操をすることをおすすめします。
なお、ラジオ体操指導士が現場でラジオ体操を指導する際も、テレビ体操のアシスタントと同様、対面動作を行っております。
また、YouTubeのダンスレッスン動画やフィットネス動画でも、同じような方法が使われることがありますので、覚えておきましょう。
当記事筆者の「ラジねえ。」は、正しいラジオ体操の指導を行っています。詳細は、下記リンク先ページをご覧ください。
左右を間違えるとダメなのか

個人でラジオ体操を行う場合は、左右を気にしなくても問題ありません。
もちろん、正式な動きとしては左から行うのが基本ですが、右から動いたからといって、ラジオ体操の効果が下がることは、もちろんありません。
むしろ、重要なのは、「間違えないこと」よりも、「継続して身体を動かすこと」です。
ラジオ体操を行う際、左ではなく右から動きたいというようであれば、もちろん、それで問題ありません。
実際、ラジオ体操は子どもから高齢者まで幅広い年代が取り組む運動です。完璧さを求めすぎると、かえって続かなくなることもあります。
まずは楽しみながら続けることが大切です。
一方で、学校や地域行事、会社など、大人数で行う場面では、周囲と動きを合わせることが大切になります。
全員が同じ方向へ動くことで、接触事故を防ぐことができますし、統一感も生まれます。
ラジオ体操は「集団で同じリズムで身体を動かす」という要素も大きな魅力です。
まとめ

ラジオ体操やみんなの体操は、原則として左から動作を行います。
一方で、テレビ体操では対面動作が採用されているため、指導者が右から動いているように見えます。
そのため、視聴者側は左から動いて問題ありません。
ラジオ体操には左右がわかりにくい運動もありますが、多少間違えたとしても必要以上に心配する必要はありません。
大切なのは、無理なく継続して身体を動かすことです。
左右の意味を理解すると、普段何気なく行っているラジオ体操が、少し違って見えてくるかもしれません。
私は、健康をテーマにした運動指導・講演会・セミナー、イベント出演等を行っています。
<取得資格>
・全米ヨガアライアンスRYT200
・1級ラジオ体操指導士
・国際ボディメンテナンス協会パーソナルストレッチトレーナー
・スポーツリズムトレーニング協会認定アカデミーコーチ
・基礎心理カウンセラー
大阪府門真市・大阪府寝屋川市を拠点に活動しており、その他エリアも出張可能です!
ラジオ体操やヨガ、運動講習会、メンタルヘルス講演会、健康イベントを取り入れたいなど、興味がある方・企業団体様は気軽に「ラジねえ。」まで♪
投稿者プロフィール

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ラジオ体操・スポーツインストラクター
一般社団法人ラジーン代表理事
企業、自治体、スポーツ競技団体等年間100団体以上と協業し、健康に関する講習会や講演会を各地で実施。TVラジオなどのメディアにも出演し、ラジオ体操を通じて健康・スポーツの普及推進活動を行っています。