ラジオ体操のスピードは早すぎる?ゆっくり行うのは問題ない?
ラジオ体操を実際に行ってみると、「思ったよりテンポが速い・・・」「動きについていけない・・・」と感じた経験がある方は多いのではないでしょうか。
特に、久しぶりに取り組む人や運動習慣があまりない人、高齢者にとっては、音楽のリズムに合わせて正確に動くことが難しく感じられることがあります。
一見するとシンプルな体操に見えるラジオ体操ですが、実は全身をバランスよく動かすようつくられており、テンポも重要な要素となっています。
そのため、単に「早いからゆっくりやればいい」という単純な問題でもないといえます。
この記事では、ラジオ体操のスピードの意味や、ゆっくり行うことの是非、そして代替手段としての体操について詳しく解説していきます。
ラジオ体操のテンポには意味がある

ラジオ体操は長年にわたり多くの人に親しまれてきた運動ですが、そのテンポは適当に決められているわけではありません。
動きの切り替えや呼吸のタイミング、筋肉への刺激の入り方などが計算されており、効率よく全身運動ができるように考え抜かれています。
テンポが適切であることで、筋肉にリズミカルな刺激が入り、血行が促進されるのです。
軽い有酸素運動としての効果も期待でき、体温上昇や代謝の活性化にもつながります。
ラジオ体操は動的ストレッチ。体をリズミカルに動かしながら、筋肉を伸縮させることが重要なのです。
なお、(三代目)ラジオ体操が制定された当初の音源を聞くと、テンポがかなり速く、体操を行いにくいと感じられます。
しかし、時を経るにつれて、体操の対象に高齢者も含まれるようになりました。
そのため、テンポについても改良がなされ、若者はもちろん、高齢者も含めて、しっかりと運動ができるようにと、今のテンポとなっていると考えられます。
ラジオ体操のテンポは、しっかりと考え抜かれています。
筆者のラジねえ。は正しいラジオ体操の指導を行っております。
詳細は、お問い合わせください。
ゆっくり行うラジオ体操は問題ないのか

結論から申し上げると、動きをゆっくりにすること自体は一概に悪いわけではありません。
ただし、本来のラジオ体操とは異なる運動になってしまう点には注意が必要です。
テンポを落とすことで、確かに一つひとつの動きを丁寧に行うことは可能になります。
しかしその一方で、リズム運動・動的ストレッチとしての効果や、連続した動きによる全身の活性化といった要素は弱まってしまうと言わざるを得ません。
特に、ラジオ体操は「流れるような動き」が重要であり、テンポを大きく崩すと運動の連動性が失われてしまいます。
その結果、本来得られるはずの効果が十分に得られない可能性があります。
どうしてもゆっくり行いたい場合は、それを「ラジオ体操」としてではなく、別のストレッチや運動として考えてください。
もちろん、ゆっくりした動きには、筋肉を丁寧に伸ばす効果や、可動域を広げるメリットがあります。
ただし、その場合は、ラジオ体操本来のリズム運動とは性質が異なるということをご理解ください。
自己流のゆっくり音源には注意が必要

YouTubeなどで「ゆっくりラジオ体操」などと称した動画も見かけるようになりました。
確かに、正式なラジオ体操のテンポについていけない人にとっては魅力的に感じるかもしれません。
しかし、こうしたテンポを大きく変更した”自己流”音源には注意が必要です。
ラジオ体操は音楽・動作・リズムが一体となった完成されたプログラムでありますので、そのテンポを大きく変えることは、本来の運動の意図を損なう可能性があります。
さらに、ラジオ体操のイメージを大きく変えてしまうものとなりかねません。
そのため、権利者は、ラジオ体操の内容や音源のテンポの改変は認めていません。
無断でテンポを変更した音源の使用や公衆送信(配信)は、権利上の問題があると言わざるを得ません。
そのため、「ついていけないからテンポを変える」という方法は、あまり推奨できるものではありません。
どうしてもラジオ体操をゆっくりと行いたいなら、通常音源を使い、動作の回数を少し減らすなどの対応をとりましょう。
スピードについていけない原因とは

ラジオ体操のスピードについていけない主な理由は、大きく分けて、2つあります。
どちらに当てはまるか、確認してみてください。
- 運動不足による影響
- 加齢による身体機能の低下
運動不足による影響
特に、若い世代・現役世代に多いのが、日常的な運動不足による影響です。
普段から体を動かす機会が少ない場合、筋力・関節可動域・持久力が低下していることの加え、リズムに合わせて体を動かす能力も鈍ってしまいます。
その結果、ラジオ体操のテンポに対して「速い・・・」と感じやすくなり、動作が遅れてしまうことがあります。
ただし、このケースについては、改善を見込めます。
継続的にラジオ体操や運動を行うことで、筋力や柔軟性、リズム感は回復することが多く、徐々にスムーズに動けるようになります。
つまり、「ついていけない状態」は一時的なものである可能性が高いといえますので、ご安心ください。
加齢による身体機能の低下
一方で、高齢者の場合は事情が大きく異なります。
加齢に伴い、筋力や柔軟性、バランス能力といった身体機能は自然に低下していきます。
これは単なる運動不足とは異なり、身体そのものの変化によるものであり、トレーニングによってある程度の維持は可能であっても、若い頃と同じ状態まで完全に戻すことは難しいといえます。
そのため、高齢者がラジオ体操のテンポについていけない場合、それは努力不足ではなく、身体の自然な変化によるものであると考えられます。
無理にテンポに合わせようとすると、関節や筋肉に過度な負担がかかり、転倒やケガのリスクを高める可能性もあるため注意が必要です。
そうした方には、この後、紹介する「みんなの体操」がおすすめです。
ラジオ体操が難しい方はみんなの体操がおすすめ

みんなの体操は、1999年(平成11年)、国際高齢者年にあわせて、制定されました。
ラジオ体操に比べて、テンポがゆっくりで運動量も低く抑えられているので、年齢・障害の有無を問わず、誰でも無理なく取り組める体操となっています。
みんなの体操は、特に、ラジオ体操のテンポについていけない高齢者におすすめです。
NHKテレビでも放送されていますので、高齢者施設などでも取り組みやすい体操となっています。
動きもシンプルで分かりやすく、ゆっくりと体を動かすことができるため、安全性も高いのが特徴です。
まとめ

ラジオ体操のスピードは、一見すると早く感じるかもしれませんが、そのテンポは、運動効果を最大限高めるために考え抜かれたものです。
ゆっくり行うこと自体は否定されるものではありませんが、本来のラジオ体操とは異なる運動になってしまう点には注意が必要です(音楽のテンポをゆっくりにするのはダメです)。
ついていけない場合は無理をせず、自分のペースで取り組むことが大切です。
そして、どうしてもラジオ体操が難しい場合は、「みんなの体操」を行うのがおすすめ。
自分の体に合った方法で、無理なく運動を継続することこそが、健康づくりにおいては重要です。
なお、筆者のラジねえ。は、ラジオ体操・みんなの体操の指導を行っております。
詳細は、お問い合わせくださいませ。
私は、健康をテーマにした運動指導・講演会・セミナー、イベント出演等を行っています。
<取得資格>
・全米ヨガアライアンスRYT200
・1級ラジオ体操指導士
・国際ボディメンテナンス協会パーソナルストレッチトレーナー
・スポーツリズムトレーニング協会認定アカデミーコーチ
・基礎心理カウンセラー
大阪府門真市・大阪府寝屋川市を拠点に活動しており、その他エリアも出張可能です!
ラジオ体操やヨガ、運動講習会、メンタルヘルス講演会、健康イベントを取り入れたいなど、興味がある方・企業団体様は気軽に「ラジねえ。」まで♪
投稿者プロフィール

-
ラジオ体操・スポーツインストラクター
一般社団法人ラジーン代表理事
企業、自治体、スポーツ競技団体等年間100団体以上と協業し、健康に関する講習会や講演会を各地で実施。TVラジオなどのメディアにも出演し、ラジオ体操を通じて健康・スポーツの普及推進活動を行っています。