ラジオ体操第一、第二違いは?消費カロリーは?
2024年1月15日追記更新済
ラジオ体操は、現在ラジオ体操第一が主となって日本に普及していますが、ラジオ体操第二も公式にあるラジオ体操として存在します。
みなさんがよくご存知のラジオ体操。
ラジオ体操は知っているけれど、第一と第二の違いがわからない、どちらの体操が効果的なの?気になるそれぞれの消費カロリーは?
ラジオ体操第一は実践したことがあるけれど、第二はやったことがない方が多いのではないでしょうか。
今回は、そんなラジオ体操第一と第二の違いを中心に、歴史や背景なども交えてご紹介させていただきます。
ラジオ体操の背景
ラジオ体操、みなさんがよくご存知の日本ではほとんどの人が知っている体操です。
そんな体操の歴史を少し振り返ってみましょう。
ラジオ体操第一
ラジオ体操第一は、
1928年(昭和3年)に「国民保険体操」という名前で制定されております。
のちに、ラジオ放送を通じて体操の普及が図られたことから「ラジオ体操(旧ラジオ体操第一)」という名称になりました。
この体操は、老若男女問わず一般の人が「いつでも・どこでも・だれでも」できるもの、
機械や道具を用いず簡単にできるものという基本方針のもとつくられた体操です。
ラジオ体操第二
上記のラジオ体操第一は、制定されてからめざましい勢いで普及しましたが、ラジオ体操人口の増加に伴い、
従来の体操では物足りなく、もっと強度の高い体操が求められるようになりました。
そこで、1932年(昭和7年)に、新たにラジオ体操第二が制定され、ラジオ体操第一とともにNHKラジオで放送されました。
ラジオ体操第二は、青年・壮年を対象に策定されたもので、職場や働く人向けなので、
対象が第一のように老若男女全般とは異なることがわかっていただけるかと思います。
運動強度の違い
ラジオ体操第一とラジオ体操第二の大きな違いは、運動強度です。
ラジオ体操第一よりも、ラジオ体操第二の方が運動強度が高くなっています。
またラジオ体操第一よりラジオ体操第二の方が、テンポが速く、きつめの運動が多くなっています。
ラジオ体操第一の特徴としては、13種類の運動を約3分で行う、できるだけシンプルで分かりやすい運動で構成されています。
運動強度は全体としてやさしめなので、怪我のリスクが低く安全な体操です。
体操の中でも運動の強弱があり、はじめは緩やかに、徐々に強さを増して中間の「両脚で跳ぶ運動」で強度がピークになります。
その後終わりに近づくにつれて強度を緩やかにして、体に負担を残しにくい構成になっております。
ラジオ体操第二は、13種類の運動を約3分で行う点はラジオ体操第一と同様ですが、動きがダイナミックで激しい運動が多いのが特徴です。
体の活性を目的としており、全身の血行促進だけでなく、体の器用さを高めることを目指す内容となっているので、動きも複雑で難しい体操がいくつかあるんです。
特に9番目に出てくる「体をねじり反らせて斜め下に曲げる運動」は第二体操の中でも最も難しく、音楽に合わせてきちんと体を動かすことができれば、柔軟性向上・体幹強化・脳のトレーニングなど、大変効果的な体操につながります。
消費カロリーの違い
気になるのは、ラジオ体操の消費カロリー!
実は、ラジオ体操第一は約14.46kcal、ラジオ体操第二は約18.42kcal(※体重や運動量により変動します)が目安消費量となり、
これは、早歩きや雑巾掛けと同等の消費カロリーになります。
ラジオ体操第一とラジオ体操第二を通して実施すると、約6分という短い時間で、約33 kcal消費することになります。
ちなみにウォーキングを同じ時間(約6分)行った時の消費カロリーは、約18.6kcal(※体重や歩行速度などにより変動します)なので、ラジオ体操の方が多くのカロリーを消費することになります。
Mets(メッツ)にすると、ラジ体操第一は4.0メッツ、ラジオ体操第二は4.5メッツ。
※Mets(メッツ):身体活動の強さを、安静時の何倍に相当するかで表す単位(座って安静にしている状態が1メッツ)
これだけ短時間で消費カロリーが期待できる運動なので、無理なく痩せたい方にはダイエットなどにもおすすめの体操と言えるでしょう。
脈拍数の違い
続いて脈拍数です。
成人における、平常時の脈拍数は1分間に約60~80拍といわれています。
ラジオ体操第一は、1分間の脈拍数が90〜100拍になるようにつくられています。
それに対して、ラジオ体操第二は、1分間の脈拍数が110〜130拍になるよう構成されています。
正確な動きをしているかどうかで脈拍数は大きく変わってくるので個人差はあると思いますが、
ラジオ体操第一よりラジオ体操第二の方が、脈拍数が高くなるということは明らかです。
テンポに関しては、第二体操は第一体操よりも少し早くなっていますし、各運動もほとんどがはじめに強いアクセントを伴い、運動を力強くしています。
ポイントを押さえて実施すれば、それだけ運動強度が高く、効果も高まるのがラジオ体操第二なんです。
まとめ
ラジオ体操第一と第二は、同じラジオ体操でも、内容が異なる体操ということが分かっていただけたかと思います。
このような違いをしっかり理解した上で、ラジオ体操を実践してみて下さい。
初めはラジオ体操第一を無理なく続けること。
その上で、第一では物足りない、もっと運動強度を上げたい、短時間でより高い効果を実感したい、ダイエットしたいという方はラジオ体操第二をおすすめします。
何れにしても、ダラダラとやるのでなく、各運動のポイントや意味をしっかり理解して体を動かすことが大切。
そうすることで高い運動効果が期待でき、体の変化も感じやすくなります。
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<取得資格>
・全米ヨガアライアンスRYT200
・公認ウォーキング指導員
・国際ボディメンテナンス協会パーソナルストレッチトレーナー
・スポーツリズムトレーニング協会認定アカデミーコーチ
大阪府門真市・大阪府寝屋川市を拠点に活動しており、その他エリアも出張可能です!
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