【令和8年度最新】エイジフリー補助金の事例や対象とは?運動指導で活用したい企業様に向けて詳しく解説!
高齢化が進む日本では、高齢者の就労機会の確保とともに、安全に働き続けられる職場環境の整備がこれまで以上に重要になっています。
特に、身体機能の変化に伴う転倒や腰痛といった労働災害のリスクをいかに軽減するかは、多くの企業にとって課題となっています。
こうした背景の中で国によって整備されているのが、「エイジフリー補助金」と呼ばれる支援制度です。
厚生労働省が中心となり、高年齢労働者の安全確保や身体的負担の軽減を目的として設けているもので、設備導入や作業環境の改善などに対して補助を受けることができます。
この記事では、エイジフリー補助金の基本的な仕組みや対象となる取り組み、実際の導入事例に加え、「運動指導は補助対象になるのか?」という気になるポイントについても、わかりやすく解説していきます。
エイジフリー補助金とは

エイジフリー補助金とは、高年齢労働者が安全かつ快適に働ける職場づくりを支援するための補助制度です。
厚生労働省が所管です。
補助金の申請をできるのは、労災保険加入の中小企業事業者となります。
高齢化が進む中で、年齢に関係なく働き続けられる環境整備を後押しする制度として位置づけられています。
この制度の目的は
- 高年齢労働者の労働災害を防止する
- 高年齢労働者の身体的負担を軽減する
- 高年齢労働者が長く働き続けられる環境を整備する
といったこととなります。
加齢に伴い、筋力やバランス能力、視力などは徐々に低下していくため、若年層と同じ作業環境では事故リスクが高まる可能性があります。
そのため、設備や作業方法の見直しを行い、高齢者でも無理なく働ける環境を整えることが重要になります。
企業のリスクマネジメントや生産性向上にもつながる取り組みとして活用されています。
令和8年度のエイジフリー補助金(コースや補助対象の詳細)
エイジフリー補助金には、いくつかのコースがあります。
令和7年度は、「総合対策コース」、「職場環境改善コース」(熱中症予防対策プラン)、「転倒防止・腰痛予防のための運動指導コース」、「コラボヘルスコース」の4つのコースがありました。
一方、令和8年度のコースは、以下の通りです。
| コース | 補助対象 | 補助率・上限額 |
|---|---|---|
| 専門家総合対策コース | ・専門家によるリスクアセスメントを受けるのに要する費用 ・ リスクアセスメント結果を踏まえた対策の実施に要する費用 (滑りにくい床への改修、手すりの設置、重量物取扱い作業・介助作業への補助機器の導入、労働者の身体機能の維持向上のための支援等) | 4/5(専門家によるリスクアセスメント) 1/2(リスクアセスメント結果を踏まえた対策の実施) 100万円 |
| 熱中症対策コース | 熱中症リスクの高い暑熱作業のある事業場における休憩施設の整備、体温を下げるための機能のある服の導入等暑熱な環境による労働災害防止対策に要する費用 | 1/2・100万円 |
| コラボヘルスコース | 事業所カルテや健康スコアリングレポートを活用したコラボヘルス等の労働者の健康保持増進のための取組に要する費用 | 3/4・30万円 |
令和7年度とは変更となっている箇所があります。
例えば、令和8年度は、「総合対策コース」「職場環境改善コース」「転倒防止・腰痛予防のための運動指導コース」が統合され、「専門家総合対策コース」となるなどします。
なお、令和8年4月1日より、高年齢労働者の特性に配慮した作業環境の改善、適切な作業の管理その他の必要な措置を講ずることを事業者の努力義務となりました。
高年齢労働者に対する労災防止の対策をしていないといった中小事業者の皆さまにおいては、エイジフレンドリー補助金も活用するなどして、措置を講じていくことが求められます。
運動指導は補助対象になるのか?

高年齢労働者の労働災害防止対策については、上記で示した通り、様々な側面から考えることができます。
では、高年齢労働者への運動指導は、補助の対象となるのでしょうか。
結論から言うと、運動指導も補助の対象になります。
※令和8年度は、専門家総合対策コースやコラボヘルスコースにて申請することとなります。
ただし、単なる福利厚生・健康施策としての運動サービスでは対象外になることが多いです。
例えば、
- 従業員の健康増進を目的としたスポーツジムの利用補助
- ダイエットやボディメイクを目的としたトレーニングプログラム
- 福利厚生としてのオンラインフィットネス導入
- レクリエーション的な運動イベント(運動会やスポーツ大会など)
などを挙げられます。
一方、運動指導が補助対象として認められるためには、「労働災害防止」や「身体機能維持」との関連性が明確であることが重要です。
特に、高年齢労働者に多いリスク(転倒・腰痛など)に対して、直接的な予防効果が期待できる内容であることが求められます。
例えば、
- 転倒予防のためのバランストレーニング
- 腰痛予防のストレッチ指導
- 業姿勢改善のための体幹トレーニング
- 持ち上げ動作の負担軽減を目的とした動作指導
などがあげられます。
その他、高年齢労働者の労災防止で実施するラジオ体操の指導を受けることも、補助対象となる可能性が高いです。
ただし、重要なのは、「業務との結びつき」が説明できることです。
それぞれの業務特性に応じた運動内容であることも求められます。
筆者のラジねえ。は労災予防のためのラジオ体操の指導も行っています。
詳細は、お問い合わせください。
運動指導で補助金を活用する際のポイント

運動指導においてエイジフリー補助金を活用するためには、下記のように、いくつかの重要なポイントがあります。
- 目的を明確にする
- 専門家との連携
- 継続性を意識する
制度の趣旨に沿った形で計画・実行することが採択の鍵となります。
それぞれ、詳しく見ていきます。
目的を明確にする
単なる健康促進ではなく、高年齢労働者の転倒防止、腰痛予防、作業効率向上など、業務上の課題解決と結びつけることが重要です。
例えば、「高齢者の転倒が増えている」「中腰作業による腰痛が多い」といった現場の具体的な課題を出発点とし、それを解決する手段として設備導入や運動指導を位置づける必要があります。
目的が曖昧なままだと、単なる福利厚生と見なされる可能性があるため注意が必要です。
専門家との連携
運動指導を導入する場合は、
- 理学療法士
- 健康運動指導士
- トレーナー
などの専門家と連携することで、説得力が高まります。
専門家が関与することで、プログラムの安全性や有効性が担保されるだけでなく、「根拠に基づいた取り組み」であることを示しやすくなります。
また、現場の業務内容に応じたカスタマイズも可能になり、より実践的な施策として評価されやすくなります。
なお、筆者の「ラジねえ。」は、ラジオ体操指導の専門家です。労災対策でラジオ体操を取り入れたい企業さまは、ご相談ください。
継続性を意識する
単発の取り組みではなく、定期的な実施、効果測定、改善サイクルといった具合で回すことが評価につながります。
一度きりの研修やイベントではなく、日常業務の中に組み込まれる形で継続的に実施されることが重要です。
さらに、実施後の変化を確認し、必要に応じて内容を見直していくことで、より実効性の高い取り組みとして評価されます。
継続的な改善の姿勢を示すことが、補助金活用の成功につながります。
今後の可能性と活用の広がり

今後、人口減少(人手不足)に伴う高齢者の就業率の上昇や健康経営の推進等により、エイジフリー補助金はさらに重要性を増していくと考えられます。
特に「運動指導」については、単なる健康促進ではなく、「安全対策としての運動」という位置づけで導入されるケースが増えています。
ラジオ体操やストレッチのような手軽な運動であっても考え方は同じであり、実際の業務に適合させたプログラムにすることが重要です。
まとめ
エイジフリー補助金は、高齢者が安心して働き続けられる環境づくりを支援する重要な制度です。
ポイントを整理すると以下の通りです。
- 高年齢労働者の安全・健康確保が目的
- 設備導入だけでなく運動指導も対象
- 業務との関連性が必要
- 専門家との連携が重要
運動指導については、「福利厚生」ではなく「労働災害防止」としてプログラムすることにより、補助対象となる可能性が高まります。
今後、高齢化社会が進む中で、企業にとっても従業員にとっても、こうした制度の活用はますます重要になるでしょう。
自社の課題解決のためにも、エイジフレンドリー補助金を活用してみるのはいかがでしょうか。
私は、健康をテーマにした運動指導・講演会・セミナー、イベント出演等を行っています。
<取得資格>
・全米ヨガアライアンスRYT200
・1級ラジオ体操指導士
・国際ボディメンテナンス協会パーソナルストレッチトレーナー
・スポーツリズムトレーニング協会認定アカデミーコーチ
・基礎心理カウンセラー
大阪府門真市・大阪府寝屋川市を拠点に活動しており、その他エリアも出張可能です!
ラジオ体操やヨガ、運動講習会、メンタルヘルス講演会、健康イベントを取り入れたいなど、興味がある方・企業団体様は気軽に「ラジねえ。」まで♪
投稿者プロフィール

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ラジオ体操・スポーツインストラクター
一般社団法人ラジーン代表理事
企業、自治体、スポーツ競技団体等年間100団体以上と協業し、健康に関する講習会や講演会を各地で実施。TVラジオなどのメディアにも出演し、ラジオ体操を通じて健康・スポーツの普及推進活動を行っています。