運動によるダイエットは冬がおすすめ!夏より冬の方が痩せやすい!
「ダイエットといえば夏」というイメージを抱く方は多いはずです。
薄着になる季節に向けて体を引き締めたい、夏は汗をたくさんかくから痩せやすい、暑い季節は代謝が上がる・・・。そんな印象が一般的に広まっています。
実際、夏前になるとフィットネスジムの広告が増えたり、ダイエット特集のメディア記事が一気に増えたりと、「夏とダイエット」を結びつける流れは非常に強く根付いています。
しかし、こうしたイメージとは裏腹に、運動を中心としたダイエットに最も適した季節は夏ではなく冬であることをご存じでしょうか。
寒さが厳しい季節は、体の内側では代謝を高めようとする力が、暑い時期よりも強く働いています。
その燃える仕組みを味方につけることで、効率よく、そして無理なくダイエット効果を引き出すことができるのです。
ここでは、なぜ冬の方が痩せやすいのかといった科学的背景から、冬ダイエットの成功ポイント、寒い季節に実践しやすいおすすめの運動メニュー、さらにはケガ予防やモチベーション維持のための注意点まで、幅広く丁寧に解説していきます。
今まで冬になると運動を控えていた方も、今日から考え方を少し変えてみましょう。冬こそ、自分の体を大きく変えるスタートラインです。
なぜ冬が痩せやすいのか?

では、なぜ、夏ではなく、冬の方が痩せやすいのでしょうか。その理由は、大きく下記の2つです。
- 基礎代謝が上がる季節だから
- 褐色脂肪細胞が活発になるから
それぞれの理由について、詳しく解説していきます。
基礎代謝が上がる季節だから
人間の体は、外気温が低い状況でも 体温を37℃前後に保つように働きます。
この「体温を保つために使われるエネルギー」が増えるために、冬は基礎代謝が高まりやすいのです。
基礎代謝は、人が何もしなくても消費するエネルギーのこと。なんと、全消費エネルギーの約60〜70%を占めています。
つまり、冬はただ生きているだけでも夏よりエネルギーを使っていることになるため、ダイエットに有利といえるのです。
褐色脂肪細胞が活発になるから
少し専門的になりますが、人間には「褐色脂肪細胞」という脂肪燃焼工場のような細胞があります。
これは肩甲骨周り、首、背中などに多く存在し、寒さという刺激によって交感神経が活発になり、体脂肪を熱として燃焼させるという特徴があります。
冬は寒さによって褐色脂肪細胞が活性化し、脂肪燃焼効率が向上します。
まさに運動ダイエットにとって追い風となる環境なのです。
冬の方が太りやすいという意見もあるが…

しかしながら、むしろ、冬の方が太りやすい気がすると感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ただ、それは、季節のせいではなく、
- 寒さで活動量が低下する
- 暖房で体温維持の消費が減る
- イベントが多く、高カロリーになりやすい
といった、人間側の習慣の変化によるものとなります。
つまり、夏も冬も同じ生活習慣で過ごしていたら、冬の方が痩せやすいということになります。
詳しく見ていきましょう。
寒さで活動量が低下する
冬になると、寒さから外に出ること自体が億劫になり、運動量が減ります。
- 散歩やジョギングをやめる
- 職場でも移動が減り、座る時間が長くなる
- 自宅にこもりがちになる
- 行く予定だったジムをスキップする機会が増える
これらの習慣は、1日あたりの消費カロリーを確実に下げてしまいます。
冬は代謝が上がりやすいですが、活動量が低下すると、代謝が上がるというメリットは打ち消されてしまい、むしろ、太りやすくなることもあります。
下記のような運動も行っていただき、運動量を減らさないように注意しましょう。
- 外出が面倒な日は「室内ウォーキング」や「その場足踏み」を取り入れる
- 朝の暖房が効く前に軽いストレッチ
- 室内でできるHIITやラジオ体操を活用
暖房で体温維持の消費が減る
冬は本来、外気温が低いため代謝が上がりやすい季節です。
しかし、暖房の普及によって
- 室温が常に20〜25℃
- 布団や防寒具で体が過保護な状態
- 体温維持のためのエネルギー消費が減る
という状況が生まれています。
本来、冬に上がるはずの消費エネルギーが、暖房の使い方次第では、結局、夏と大差ない状態になってしまうということになります。
室温は20℃前後を目安にし、厚着とのバランスを取るなど、暖房との付き合い方を少し変えるだけで、冬の代謝優位を十分活かせます。
イベントが多く、高カロリーになりやすい
正月太りという言葉もありますが、冬は食べ物をたくさん食べる機会も多いために、それが、太りやすい理由ともなっています。
例えば、冬は、下記のようなイベントがあり、その度に、食べ物をたくさん食べることとなります。
- 忘年会
- クリスマス
- お正月
- 新年会
無意識に摂取カロリーが増えやすく、 特に炭水化物と脂質が多いメニューが続く傾向があります。
特に、お正月に関しては、運動もしなくなる傾向があるので、消費カロリーも大幅に減ります。
高カロリーにならないように、十分に注意することで、太ることを防ぐことができます。
冬におすすめの運動

冬の代謝アップを活かしつつ、太りやすい要因を避けることができれば、冬はダイエットのゴールデンシーズンへと変わります。
ここで、冬におすすめの運動を紹介しますので、ぜひ、実践してみてください。
ウォーキング・ジョギング
寒さで基礎代謝が上がる冬は、軽めの有酸素運動が脂肪燃焼につながりやすい時期。厚着をして体温を維持することで、さらに消費カロリーもアップしやすくなります。
筋トレ(スクワット・プランクなど)
冬は筋肉がつきやすく、基礎代謝を効率よく上げられる季節。下半身中心に鍛えると、体全体のエネルギー消費が高まり、痩せ体質づくりに有利です。
室内トレーニング(HIIT・サーキット)
短時間で効果が出やすい高強度トレーニングは、寒い日の「自宅で完結したい」ニーズにぴったり。脂肪燃焼と筋力アップを両立できます。
ヨガ・ストレッチ
体が硬くなりやすい冬は、血流改善や代謝向上を目的としたヨガが効果的。冷え対策にもつながり、運動の習慣化にも最適。
ラジオ体操
たった3分間で全身約400の筋肉を刺激できる動的ストレッチ。短時間で血行を促進させ、体全体を温めます。
冬に運動するときの注意点

冬は脂肪が燃えやすい絶好の季節ですが、寒さによる体への負担も大きく、注意すべきポイントがいくつかあります。
安全に、そして効率よく運動するためにも、以下の点を意識して取り組みましょう。
- 入念なウォームアップを行う
- 適切な防寒をしながら、調整しやすい服装に
- 冬でも水分補給は必須
- 屋外運動は路面の状態に注意
それぞれの項目について、解説していきます。
入念なウォームアップを行う
冬は筋肉や関節が冷えやすく、体が動きにくい状態になっています。
いきなり強い運動を始めると、肉離れや関節痛を起こすリスクが上昇します。
ラジオ体操や軽いストレッチ、ゆっくりとしたウォーキングを取り入れ、しっかり体温を上げてから本格的な運動に入りましょう。
適切な防寒をしながら、調整しやすい服装に
寒いからといって厚着しすぎると動きが制限され、逆に汗をかきすぎる原因にもなります。
ポイントは「重ね着」と「調整しやすさ」です。
薄手のインナー、保温性のあるミドルウェア、そして着脱しやすいアウターを組み合わせるのがおすすめです。手袋やネックウォーマーも防寒に役立ちます。
冬でも水分補給は必須
冬は喉の渇きを感じにくく、水分補給を忘れがちですが、体は汗や呼吸で確実に水分を失っています。
脱水症状やパフォーマンス低下を防ぐためにも、運動前・運動中・運動後にこまめに水分を摂る意識を持ちましょう。
屋外運動は路面の状態に注意
冬の道路は凍結や濡れた路面が多く、転倒の危険が高まります。
ウォーキングやジョギングを行う場合は、滑りにくい靴を選び、日が出ている時間帯に行うのが安全です。
また、暗い時間の運動は反射材やライトを活用しましょう。
最後に
冬は「太りやすい季節」と思われがちですが、実は体が脂肪を燃やしやすく、運動の効果が最も出やすい時期でもあります。
寒さによって基礎代謝が自然と上がり、少ない運動量でも脂肪燃焼を狙える絶好のチャンスです。
また、冬のうちに運動習慣を身につけておけば、春先や夏に向けて無理なく理想の体型づくりができ、年中通して健康的な生活を維持する土台にもなります。
一方で、冬はケガや体調不良が起こりやすい季節でもあります。
ウォームアップや服装、水分補給など基本的なポイントを押さえて安全に取り組めば、冬の運動はむしろ強い味方になってくれます。
寒い季節だからこそ、体の中では「熱を作ろう」とする働きが活発になっています。
その自然な力をうまく利用しながら、ぜひ冬のダイエットを前向きに進めてみてください。
今の努力が、春から夏にかけて大きな自信につながるはずです。自分のペースで、無理なく継続することを大切にしながら、理想の体づくりを楽しんでいきましょう。
私は、健康をテーマにした運動指導・講演会・セミナー、イベント出演等を行っています。
<取得資格>
・全米ヨガアライアンスRYT200
・1級ラジオ体操指導士
・国際ボディメンテナンス協会パーソナルストレッチトレーナー
・スポーツリズムトレーニング協会認定アカデミーコーチ
・基礎心理カウンセラー
大阪府門真市・大阪府寝屋川市を拠点に活動しており、その他エリアも出張可能です!
ラジオ体操やストレッチ・運動講習会、メンタルヘルス講演会、健康イベントを取り入れたいなど、興味がある方・企業団体様は気軽に「ラジねえ。」まで♪
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投稿者プロフィール

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ラジオ体操・スポーツインストラクター
一般社団法人ラジーン代表理事(大阪・関西万博「TEAM EXPO 2025」プログラム/共創パートナー)
企業、自治体、スポーツ競技団体等年間100団体以上と協業し、健康に関する講習会や講演会を各地で実施。TVラジオなどのメディアにも出演し、ラジオ体操を通じて健康・スポーツの普及推進活動を行っています。
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